誰でもどんなことでも、最初始めたときは全員が初心者です。音楽制作をしてみたいと思った時、何から始めればよいのでしょうか。答えは、「何が何でも、どんなものでもいいから、とりあえず1曲作ってみる」です。
なにかを始める際、最初に必要な機材を買おうとしていませんか?あるいは、それに関わる勉強することがあると思い、教則本を買っていませんか?あるいは、安直に誰かに教えてもらおうとして何も準備しないまま教室を探していませんか?実は何を始めるにしても、もちろん音楽制作においても、1番最初にするべきことは「一歩踏み出す」ことです。つまり、音楽制作の場合には、1曲作ることです。滅茶苦茶な曲で構いません、曲にすらなってなくても構いません、DAWがないならスマホ録音で構いません、楽器がないなら鼻歌で構いません、とにかく、「まずは行動してみる」という姿勢が1番大事になってきます。
別に機材を買ってからでもいいじゃないかと思われるかもしれません。実はここで言っているのは、実際にどういう行動をするかということではなく、気概の話なのです。不思議に思われるかもしれませんが、どんなことでも「1回もやらずに挫折する」という挫折パターンがあります。音楽制作においても、音楽が作りたくて始めようとしたが、1曲も作ることなく止めてしまった人はかなりの数になります。これは一体どういうことでしょうか。
冷たい言い方をすると、音楽制作に興味を持ったかもしれないが、別にそこまででもなかった、という程度の気持ちだったということです。よい例えではないかもしれませんが、例えばちょっと遠くにある温泉に行きたいと思っていても、実際は億劫で面倒くさくて行かないままになる、というようなことはよくありますよね。これと同じくらいの熱量なのです。「絶対音楽を作りたい!」と思った人は、何が何でも、人に何を言われようと、必ず曲を作っています。行動あるのみ、なのです。
この熱量という話はそんなに単純なものでもありません。熱量がないと1歩が踏み出せないこともありますが、継続することも難しいです。音楽制作なんてすぐにできるようになるようなものではありません。1曲作って終わりというなものでもありません。続けていくには作り続けるモチベーション、熱量が必要なわけです。趣味というのは誰かに強制されてやるものではないので、自発的な要因として熱量が重要になります。どの趣味でもそうですよね。
「試しにやってみよう」で始めて、実際に少しやってみて「ふーん、こんなもんか」と思ったら音楽制作には向いていないかもしれません。すぐにやらなくなって、買った機材は無駄になり、知識もつけたように思うかもしれませんが実際は何もなってない、時間の無駄だったということになってしまいます。ですから、最初に自分の熱量を推し量る必要があるのです。その第一歩として、1曲作ってみるということです。それができないようであれば、別の趣味を見つけたほうがいいと思います。人生の経験として試しにやってみるということがよいように思うかもしれませんが、おそらく音楽制作の場合は3年は継続しないと趣味レベルにもなれません。このへんが難しいところですね。キャンプしたい、釣りがしたい、サイクリングしたいなどであれば、1回やるだけでも十分楽しめるかもしれませんが、音楽制作においてはそういう楽しみ方は難しいです。大半の人が自分で作った1曲目にがっかりすることでしょう。音楽制作には長期的に向き合う覚悟が必要だったりします。
ちなみに、どんな人でも熱量は常に持続しているわけでもありません。熱量によって1歩を踏み出したら、後はひたすら継続するだけです。音楽制作の場合は曲を量産していくということです。なんでもそうですが、動き始めが億劫でやる気が出なくても、一旦やり始めてしまえば熱中します。ですので、実際には熱量、行動を習慣化すること、仕事にするなどの外部からの強制力、こういうものが必要になってきます。趣味の場合は熱量以外の2つの要素がありませんから、仮想的に曲を仕上げる締め切りを自分で作ったり、楽曲イベントに参加したりしながら習慣化したりと、続ける理由をでっちあげてみてください。